公開セミナー「クラウドファンディングを通じた社会的インパクト:グローバルな動向とReadyForの挑戦」


 ソーシャル・ファイナンスにおけるクラウドファンディングの重要性がますます高まりつつあります。海外では、社会的企業に対するエクイティ投資プラットフォームが立ち上がり、社会的企業家向けのソーシャル・レンディングも発展しつつあります。また、コミュニティ事業から消費者運動、ジャーナリズム、さらに人権問題に関する訴訟費用までを支援する多様な市民クラウドファンディングのプラットフォームも誕生しています。

日本国内においても、クラウドファンディングは、まちづくり・地域おこし、災害支援、国際協力、文化芸術活動支援、NPO・社会的企業支援など、多様な社会活動分野での資金調達手法として活用されています。共感・応援を動機とする個人からの資金の流れを実現するクラウドファンディングは、経済合理性のみでは資金調達が難しいけれど社会的な共感は得やすい活動分野の資金調達手法として力を発揮します。さらに、クラウドファンディングは、資金調達だけでなく、テストマーケティングへの活用やファンコミュニティの形成、共感者の可視化による民意形成(ソーシャル・キャンペーン)等にも活用の可能性が広がっています。

今回のインパクト・サロンでは、まずイントロダクションとしてグローバルなクラウドファンディングの動向をご紹介します。その上で、最近、「想いをつなぐ金融機関」という新たなコーポレート・アイデンティティを打ち出されたREADYFOR株式会社の執行役員CLO草原敦夫氏を講師に迎えてお話を伺います。

READYFOR株式会社は、「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」というビジョンの下、既存の金融サービスでは資金が流れにくいNPO、医療機関、大学等研究機関、社会的起業、地方創生などの多様な分野への資金提供に取り組んでおられます。さらに、同社は、「READYFOR SDGs」というSDGs目標達成に向けた企業のマッチングギフトを立ち上げ、企業CSRとの連携によるSDGsファイナンスも開始されました。サロンでは、READYFOR株式会社のこうした取り組みの紹介を通じて、クラウドファンディングを通じた社会的インパクトの実現可能性を探ります。

クラウドファンディングの最新動向から、クラウドファンディングを活用した資金調達の実践的ノウハウまで、クラウドファンディングを通じた社会的インパクトに触れることができる貴重な機会です。できるだけ多くの方々のご参加をお待ちしています。

多摩大学社会的投資研究所

■プログラム概要■

【日  時】    2019年12月10日(火) 午後7時より8時半(開場:午後6時半)
【会  場】    日本財団2階会議場
【講  師】 草原敦夫(READYFOR株式会社執行役員CLO)
【参加費】  2000円(研究所の個人・法人サポーターは無料)
【申込方法】 事前にPeatixにてお申込み下さい。 https://tama-csi13.peatix.com/
【主  催】  多摩大学社会的投資研究所
【助  成】    サントリー文化財団
【特別協力】  社会的投資推進財団
【問合せ】    多摩大学社会的投資研究所 info@tama-csm.org 

■講師略歴■

草原敦夫
(READYFOR株式会社執行役員CLO)

東京大学法学部・東京大学法科大学院卒業。司法試験合格後、司法修習を経て2013年弁護士登録(第二東京弁護士会)。2014年より森・濱田松本法律事務所でコーポレート・ガバナンス、ベンチャーファイナンス、会社訴訟・非訟、M&Aその他企業法務一般に従事。2018年READYFOR株式会社に参画。法務・コンプライアンス、新規事業の企画・検討等を担当。

小林立明(モデレーター)
(学習院大学国際センター准教授)

国際交流基金、日本財団勤務等を経て、2017 年4 月より現職。ペンシルバニア大学NPO指導者育成修士課程修了。2012 年から2013 年にジョンズ・ホプキンス大学市民社会研究所国際フィランソロピー・フェローとして「フィランソロピーの新たなフロンティア領域における助成財団の役割」について研究。専門は、非営利組織経営、グローバル・フィランソロピー、ソーシャル・ファイナンス、ソーシャル・イノベーション、社会的インパクト評価等。

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