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新経済連盟と共同で「第一回ソーシャル・イノベーション研究会」を開催しました。

小林 立明 | 2019.03.15


多摩大学社会的投資研究所は、国内外の多様な機関と連携・協力し、日本における社会的投資の普及・発展を目指しています。この活動の一環として、先日、新経済連盟様と共同で、「第一回ソーシャル・イノベーション研究会」を開催しました。

この研究会は、多摩大学社会的投資研究所と新経済連盟事務局が協力し、新経済連盟の会員企業の方々に参加いただいて、ソーシャル・イノベーションの最新情報を共有し、ビジネス・チャンスにつなげるとともに、このようなソーシャル・イノベーションの発展を支えるエコシステムの構築に向けて、今後、政策提言なども行なっていこうというプロジェクトです。第一回として、3月7日に新経済連盟会議室において、「フィンテックを活用した金融包摂の可能性」をテーマに小林研究員が発表を行い、その後、ディスカッションを行いました。

金融包摂は、従来、開発途上国におけるマイクロファイナンスの促進が主要分野でした。しかし、近年、先進諸国における格差・貧困の問題の深刻化に伴い、米国などにおいても金融包摂の重要性が指摘されるようになっています。SDGsの諸目標においても、金融包摂は重要な分野となっています。こうした中、フィンテックの登場により、従来よりもはるかに安いコストできめ細かいサポートが可能になったこともあり、フィンテックを活用した金融包摂に向けた試みは、様々な分野に広がっています。

研究会では、小林研究員より、金融包摂の基本的考え方やSDGsとの関連について概観し、さらにフィンテックを活用した金融包摂の具体的取り組み事例の紹介がありました。現在、米国では、専門の中間支援組織やインパクト・ファンドが設立されており、マイクロクレジットから信用構築、ローン返済支援、マイクロ貯蓄支援、マイクロ保険、安全で安価な海外送金ツールなど、様々な試みが進められています。これらの中には、ビジネスとして今後、成長する可能性もあるものあります。研究会では、このような具体的な事例の紹介の後、参加者を交えて活発な議論が展開されました。概要については、新経済連盟のサイトをご覧ください。

研究会は、今後もソーシャル・イノベーションに関する様々なテーマを取り上げて継続開催する予定です。