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第1回インパクト・サロン開催報告(2018/9/18)

多摩大学 社会的投資研究所 | 2019.01.01


第1回インパクト・サロンを以下の通り開催しました。

  • タイトル: 「社会的インパクト投資:10年の軌跡と今後の展望
  • 講  師: 小林立明(学習院大学准教授)
  • 日  時: 2018年9月18日(火) 午後7時より8時半
  • 会  場: 日本財団ビル2階 会議室
  • 特別協力: 社会的投資推進財団

当日は、「社会的インパクト投資」の考え方が最小に提唱された2007年からその動向をウォッチしてきた小林講師が、個人的な経験も織り交ぜながら、過去10年の歴史と発展の経過を概観しました。
米国ロックフェラー財団のイニシアチブにより登場した社会的インパクト投資は、いまや全世界で2500億ドル前後の規模に達し、新たな発展段階を迎えつつあります。この間、多様なインパクト・ファンドが誕生し、ドイツ銀行、JPモルガン、シティバンク、ゴールドマン・サックスなどの大手金融機関も参入してきました。

グローバル・インパクト投資ネットワークをはじめとして、SOCAP、グローバル・インパクト投資推進委員会、アジア・ベンチャー・フィランソロピー・ネットワーク、欧州ベンチャー・フィランソロピー協会、toniic、investors circleなどのグローバルなネットワーク形成も進んでいます。

さらに、インパクト投資に関する評価格付システムやマネージメント手法の標準化、情報データベースの構築、大学院レベルでの専門家養成プログラム、投資プラットフォームなどのエコシステムも整備されてきました。

立ち上げから10年を経た現在、社会的インパクト投資は、市場整備から、さらに主流投資家の参入による市場の発展という次のフェイズに入りつつあります。これをさらに推進していくため、グローバル・インパクト投資ネットワークは、次の10年のアクションとして、「アイデンティティ強化」「投資行動・期待の変化」「投資商品の拡大」「インパクト管理ツール・サービスの開発」「教育・訓練の加速」「政策・規制改革に向けたアドボカシー」の6つを提唱しています(下図参照)。

GIIN(2018) “Roadmap for the future of impact investing”より

当日は、小林講師の報告を踏まえ、活発な質疑応答がなされました。社会的投資研究所は、今後も、このような形で、ソーシャル・ファイナンスに関する様々なトピックを取り上げて、インパクト・サロンを開催していく予定です。