特別セミナー「新しいフィランソロピーの発展に向けたエコシステム:富裕層の資産を社会に生かしていくために」

超高齢社会に突入し、少子高齢化や格差拡大などの社会課題に直面する日本。自助・公助だけでなく、共助を促進し、さらにソーシャル・イノベーションを通じた社会課題の解決に取り組む必要があることは言うまでもありません。共助とソーシャル・イノベーションを加速させる社会的ツールであるフィランソロピーの役割がいっそう重要となります。

一般財団法人社会変革推進財団の委託を受けて社会的投資研究所が実施した「新しいフィランソロピーを発展させるエコシステムに関する調査」は、このような問題意識を踏まえて、海外で急速に発展している新しいフィランソロピーの最新動向とこれを支えるエコシステムを調査し、日本での発展可能性を探りました。

海外では、寄付・助成だけでなく、インパクト投資や様々な資金提供手法を柔軟に活用する新しいフィランソロピーが、富裕層のニーズにあったソリューションを提供することで発展を遂げてきました。新しいフィランソロピーの発展には、富裕層向け資産管理サービスと専門家、ソーシャル・セクターのパートナーシップの構築が不可欠です。これを日本でも発展させるためにはどのようなエコシステムが求められるのか、日本の先駆的事例をご紹介しながら、日本におけるエコシステム構築の可能性を徹底的に議論します。

ぜひ、多くの方々のご参加をお待ちしています。

■プログラム概要■

【日  時】  2020年10月26日(月) 午後8時から10時
【会  場】  ZOOM 会合
【プログラム】   
 (セッション1) 調査概要報告 
   小林立明(社会的投資研究所研究員)
 (セッション2) 日本における新しいフィランソロピーの先駆的事例
   久能祐子(S&R財団理事長、京都大学理事)
   山岸朝典(池森ベンチャーサポート合同会社事業統括責任者)
 (ディスカッション) 新しいフィランソロピーのエコシステム構築を目指して
   堀内勉(社会的投資研究所副所長)
   野宮博(クロスポイント・アドバイザーズ代表取締役)
   藤田淑子(社会変革推進財団事業本部長代理)
   セッション1・2発表者
【参加費】 無料
【申込み】 事前にPeatixにてお申込み下さい。 https://tama-csi20201026.peatix.com/
【定 員】   90名
【その他】 参加希望者が多数の場合、Facebookライブ配信に切り替えます。
      Peatixでお申し込み頂いた方には、後日、配付資料を共有します。
【問合せ】 多摩大学社会的投資研究所 info@tama-csm.org 

■登壇者略歴■

久能祐子
京都大学理事、S&R財団理事長兼CEO

京都大学大学院工学研究科にて工学博士号を取得。日米両国で起業し、1994年から2006年にかけ2種類の薬剤を開発・販売。2012年に革新的ワクチン開発を目指すVLPセラピューティクスを共同創業。ワシントンDC にS&R財団を設立し理事長兼CEOを務め、2014年に社会起業家を育成するハルシオン・インキュベータを設立。2018年、ソーシャル・インキュベーションプログラムを運営する㈱フェニクシーを京都に共同創業。

小林立明
多摩大学社会的投資研究所研究員

国際交流基金、日本財団勤務、学習院大学准教授等を経て、2020 年4 月より現職。ペンシルバニア大学NPO指導者育成修士課程修了。2012 年から2013 年までジョンズ・ホプキンス大学市民社会研究所国際フィランソロピー・フェロー。専門は、非営利組織経営、グローバル・フィランソロピー、ソーシャル・ファイナンス、ソーシャル・イノベーション、社会的インパクト評価等。

藤田淑子
一般財団法人社会変革推進財団(SIIF) 事業本部長代理

22 年にわたり、シティバンク、UBS 、クレディ・スイスのプライベート・バンキング・ウェルスマネジメント部門にて、個人富裕層の資産運用管理業務に従事。2015 年から障害者就労支援施設(B 型)や経済的支援を要する子供の学習支援を行うNPO にて活動。2019 年より現職。SIIF ではインパクト投資普及のためのGSG 国内諮問委員会事務局運営、個人富裕層向けフィランソロピー事業等を担当。特定非営利活動法人全国こども食堂支援センターむすびえ理事。

堀内勉
多摩大学社会的投資研究所教授・副所長

東京大学法学部卒業。ハーバード大学法律大学院修士課程修了(LLM)。日本興業銀行、ゴールドマンサックス証券を経て、2015年まで森ビル取締役専務執行役員CFO。現在は、社会変革推進財団評議員、川村文化芸術振興財団理事など、多くの企業・NPO・財団の理事やアドバイザーを務める。著書に『ファイナンスの哲学』、『資本主義はどこに向かうのか』(編著)など。

野宮 博
株式会社クロスポイント・アドバイザーズ代表取締役
一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズ 常務理事

三菱商事、リップルウッド・ホールディングス日本ファンド、RHJインターナショナル代表取締役等を経て、2012年より独立系アドバイザリー会社のクロスポイント・アドバイザーズに共同パートナーとして参画。2016年より現職。また日本初のベンチャー・フィランソロピー・ファンドソーシャル・インベストメント・パートナーズを創業。2019年1月より現職。Asian Venture Philanthropy Network (在シンガポール)の 社外取締役、GPSSホールディング株式会社 社外取締役(現職)一般社団法人ミュージック・マスターズコース・ジャパン 理事(現職)等。欧州経営大学院(INSEAD)MBA修了。

山岸朝典
池森ベンチャーサポート合同会社(ivs) 事業統括責任者/公認会計士

新日本監査法人(現 新日本有限責任監査法人)、株式会社ファンケル経営企画担当部長などを経て、Fancl創業者である池森賢二氏が2018年11月に立ち上げたivsに創業時から参画。“社会起業家に光をあてたい”という同氏の思いを実装すべくハンズオンで起業家支援に取り組んでいる。

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