公開セミナー「サステナブル・ファイナンス有識者会議後の実践に向けて:サステナブルな市場作りを率いる人材を中心に」

持続可能な社会を実現するためには、社会・環境面に配慮したサステナブル・ファイナンスが不可欠です。持続可能な社会作りを推進するためには、全世界で3,000兆円規模に達していると言われる資金を有効に活用できる体制の整備が求められます。こうした状況を踏まえ、今年6月、金融庁はサステナブル・ファイナンス有識者会議報告書「持続可能な社会を支える金融システムの構築」を発表し、インパクト・ファイナンスの普及・実践を中心に、市場の整備、金融機関の投資先支援とリスク管理などを推進することを打ち出しました。さらに、7月には、「ソーシャル・ボンド・ガイドライン(案)」を公表しています。

このように、サステナブル・ファイナンスに関する規制、議論、実践は、世界規模で加速度的に動いています。他方、これが一過性のブームとなってしまうのではないか?、やむを得ず取り組んでいるだけではないか?と危惧する声も少なくありません。サステナブル・ファイナンスに対する関心の盛り上がりをてこに、これをさらに発展させ、持続可能な環境・社会・経済を創り出すためには、様々なアクターの役割を明確化し、実践を担う人材育成に腰を据えて取り組む必要があります。

今回のインパクト・サロンでは、金融庁のサステナブル・ファイナンス有識者会議およびソーシャル・ボンド分科会に参加された委員をお招きし、提言内容を振り返ると共に、これを踏まえた具体的なアクションと、実現に向けて期待される人材の育成(教育)・活用に焦点を当てて議論します。

持続可能な社会の実現に向けて金融が大きな転換を迎えようとしている現在、日本の金融・企業はどのように対応していくべきなのかを考える貴重な機会です。ぜひご参加頂ければ幸いです。できるだけ多くの方々の参加をお待ちしています。

■セミナー概要■

【日 時】 2021年8月19日(木) 午後6時半から8時
【会 場】 ZOOM 会合
【登壇者】 林 礼子(BofA証券株式会社 取締役副社長)
      岸上 有沙(特定非営利活動法人日本サステナビリティ投資フォーラム 理事ほか)
【討論者】 佐々木 清隆(一橋大学大学院 金融戦略・経営財務プログラム 客員教授)
      堀内 勉(多摩大学社会的投資研究所 教授・副所長)
【モデレーター】小林 立明 (多摩大学社会的投資研究所 主任研究員)
【参加費】 1000円(研究所の個人・法人サポーターは無料)
【申込み】 事前にPeatixにてお申込み下さい。 https://tama-csi20210819.peatix.com/
【定 員】    100名
【主 催】  多摩大学社会的投資研究所
【その他】  キャンセルは48時間前までにお願いします。これ以降は受け付けません。
【問合せ】 多摩大学社会的投資研究所 info@tama-csm.org 

■基調発表■

林 礼子
(BofA証券株式会社取締役副社長)

1987年シティバンク入社、1989年パリバ証券(現BNPパリバ証券)を経て、2000年メリルリンチ日本証券(現BofA証券)に入社。1990年代初頭より一貫して債券資本市場部での業務に従事。資本市場部門長を経て2019年より現職。2013年からESG関連業務にも取組み、現在、ESG担当役員も務める。その他、国際資本市場協会(ICMA)理事、政策研究大学院大学監事、日本証券業協会SDGsの推進に関する懇談会委員など。

岸上 有沙
(特定非営利活動法人日本サステナビリティ投資フォーラム理事ほか)

FTSE Russell社でアジア環太平洋地域のESG責任者として13年間サステナブル投資に向けた投資判断情報提供、企業および投資家対話に携わる。持続可能な対話の輪を問題意識に2019年4月に独立し、サステナブルな事業と投融資の循環を促す国内外の活動に携わる。現在、早稲田大学大学院経営管理研究科非常勤講師、日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)理事、クロノス・サステナビリティ社スペシャリスト・アドバイザー等を務める。オックスフォード大学アフリカ学修士課程、慶應義塾大学総合政策学部卒業。

■討論者■

佐々木 清隆
(一橋大学大学院 経営管理研究科 金融戦略・経営財務プログラム 客員教授)

東京大学法学部卒業。1983年大蔵省(現財務省)入省。金融庁検査局審議官、OECD、IMF、証券取引等監視委員会事務局長、総括審議官などを経て、2018年初代総合政策局長に就任。金融庁退官後は、一橋大学大学院で教鞭をとるかたわらグローバル金融規制研究フォーラム設立者・代表として金融規制改革の調査研究に取り組んでいる。2020年より多摩大学社会的投資研究所客員研究員を兼任。著書に「グローバル金融規制と新たなリスクへの対応」(編著)。

堀内勉
(多摩大学社会的投資研究所教授・副所長)

東京大学法学部卒業。ハーバード大学法律大学院修士課程修了(LLM)。日本興業銀行、ゴールドマンサックス証券を経て、2015年まで森ビル取締役専務執行役員CFO。現在は、社会変革推進財団評議員、川村文化芸術振興財団理事など、多くの企業・NPO・財団の理事やアドバイザーを務める。著書に『ファイナンスの哲学』、『資本主義はどこに向かうのか』(編著)など。

■モデレーター■

小林立明
(多摩大学社会的投資研究所主任研究員)

国際交流基金、日本財団勤務、学習院大学准教授等を経て、2020 年4 月より現職。ペンシルバニア大学NPO指導者育成修士課程修了。2012年ジョンズ・ホプキンス大学市民社会研究所国際フィランソロピー・フェロー。専門は、非営利組織経営、グローバル・フィランソロピー、ソーシャル・ファイナンス、ソーシャル・イノベーション、社会的インパクト評価等。主要著書に「フィランソロピーのニューフロンティア」(翻訳)、「入門ソーシャルセクター」(共著)、「英国チャリティの変容」(共著)等。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です