公開セミナー「インパクト創出を目指す日本のメガバンク:三菱UFJ銀行(MFUG)の取り組みを中心に」

金融におけるインパクト創出の動きが加速しています。国際金融公社(IFC)の最新報告では、2020年度のインパクト創出意図を持った投資は2.3兆ドルで、グローバル投資残高の2%に達しており、まだニッチ市場ですが急速に関心が高まっています。さらにサステナブル投資全体も拡大しており、グローバル・サステナブル投資連合(GSIA)の最新報告では、2020年度のサステナブル投資の規模は35.3兆ドルに達しています。これは、2018年度比15%増という急拡大で、今後、グリーン・エコノミーが本格化し、SDGsが広がっていく中で、さらに成長は加速していくと期待されます。

今回のセミナーでは、日本の民間金融機関として初めてIFCのインパクト投資運用原則に署名し、さらにサステナブルビジネス投資戦略を策定して、積極的にこの分野に取り組んでいるMUFGサステナブルビジネス部の加藤晶弘部長をお招きして、MUFGの活動をご紹介頂きます。その上で、社会・環境インパクト創出に向けた金融がグローバルに発展する中、日本の金融機関はどのような戦略を構築すべきかについて、パネル討論で検討します。

グリーン・エコノミーへの移行と持続可能な社会の確立は日本においても急務の課題です。日本の金融機関も社会・環境インパクトの達成に向けて重要な役割を果たすことが期待されます。できるだけ多くの方々のご参加をお待ちしております。

■セミナー概要■

【日 時】      2021年11月29日(月) 午後6時から8時
【会 場】      ZOOM 会合
【基調講演】 加藤 晶弘(三菱UFJ銀行サステナブルビジネス部 部長)
【討論者】       キャシー 松井(MPower Partners ゼネラル・パートナー)
       佐々木 清隆(一橋大学大学院金融戦略・経営財務プログラム 客員教授)
       堀内 勉(多摩大学社会的投資研究所 教授・副所長)
【参加費】     1000円(研究所の個人・法人サポーターは無料)
【申込み】      事前にPeatixにてお申込み下さい。 https://tama-csi20211129.peatix.com/
【定 員】        100名
【主 催】      多摩大学社会的投資研究所
【その他】        キャンセルは48時間前までにお願いします。これ以降は受け付けません。
【問合せ】      多摩大学社会的投資研究所 info@tama-csm.org 

登壇者■

加藤 晶弘
(三菱UFJ銀行サステナブルビジネス部 部長)

1997年入行。支店勤務の後、2002年よりストラクチャードファイナンス業務に従事。2011年8月よりシンガポール駐在となり、アジア・オセアニア地域の同業務を担当。2018年8月に帰国後、ソリューションプロダクツ部にて再エネ案件等のプロジェクトファイナンス・企画業務担当を経て、2020年4月より現職。

キャシー 松井
(MPower Partners ゼネラル・パートナー)

ゴールドマン・サックス証券会社、元日本副会長およびチーフ日本株ストラテジスト。1999年に提唱した「ウーマノミクス」の概念はその後広く世界に浸透し、日本政府も女性活躍推進を経済成長戦略として打ち上げるに至った。多様性、コーポレートガバナンスと持続可能性を経済合理性の観点から分析し、多くの企業や投資家に影響を与えている。2020年に『女性社員の育て方、教えます』を出版。ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学院卒。

佐々木 清隆
(一橋大学大学院 経営管理研究科 金融戦略・経営財務プログラム 客員教授)

東京大学法学部卒業。1983年大蔵省(現財務省)入省。金融庁検査局審議官、OECD、IMF、証券取引等監視委員会事務局長、総括審議官などを経て、2018年初代総合政策局長に就任。金融庁退官後は、一橋大学大学院で教鞭をとるかたわらグローバル金融規制研究フォーラム設立者・代表として金融規制改革の調査研究に取り組んでいる。2020年より多摩大学社会的投資研究所客員研究員を兼任。著書に「グローバル金融規制と新たなリスクへの対応」(編著)。

堀内 勉
(多摩大学社会的投資研究所教授・副所長)

東京大学法学部卒業。ハーバード大学法律大学院修士課程修了(LLM)。日本興業銀行、ゴールドマンサックス証券を経て、2015年まで森ビル取締役専務執行役員CFO。現在は、社会変革推進財団評議員、川村文化芸術振興財団理事など、多くの企業・NPO・財団の理事やアドバイザーを務める。著書に『ファイナンスの哲学』、『資本主義はどこに向かうのか』(編著)など。

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