公開セミナー「サステナブル・ファイナンスの新展開」のご案内

今年7月、金融庁は「サステナブルファイナンス有識者会議第二次報告書」を公表しました。報告書は、金融庁が昨年公表した報告書の進捗状況を確認し、更なる課題と提言を発信することを目的としています。今回の報告書により、ESG投資に係る環境整備や企業情報開示の充実、ESG評価機関の行動規範策定や監督指針の改正など、日本におけるサステナブルファイナンスを推進する制度構築が本格化することが期待されます。

あわせて金融庁は、昨年公表したソーシャルボンドガイドラインのフォローアップとして、「ソーシャルプロジェクトの社会的な効果に係る指標等の例示文書」も公表しました。子供の貧困対策や地方創生・地域活性化など、日本の主要社会課題におけるプロジェクト例とアウトプットやアウトカム指標が例示されていて参考になります。

今回のセミナーでは、このような金融庁の動向を踏まえて、金融庁、金融機関、企業などの多様な視点から検討・分析します。議論のポイントは以下の通りです。

  • 第二次報告書により、今後、サステナブル投資を巡る環境はどのように変化するのか
  • これが、サステナブルなビジネス領域への投資にもたらすインパクトは何か
  • 特に、ソーシャルプロジェクトの成果指標が整理されたことにより、社会課題の解決に向けた資金調達はどのように発展していくことが期待できるか
  • こうした日本の動向は、国際的なESG情報開示基準の標準化の中でどのように位置づけられるのか。

持続可能な社会・環境の実現に必要なサステナブルファイナンスをいかに日本で発展させていくのか。今後の日本におけるソーシャルファイナンスの発展の可能性を展望する貴重な機会です。できるだけ多くの方々のご参加をお待ちしています。

■セミナー概要■

【日 時】 2022年10月21日(金) 18時30分〜20時30分
【会 場】  ZOOM 会合
【登壇者】 岩井睦雄 日本たばこ産業株式会社 取締役会長
      佐々木清隆 一橋大学大学院 客員教授
      高田英樹 金融庁総合政策局総合政策課長
      林礼子 BofA証券株式会社 取締役副社長
      堀内勉 多摩大学社会的投資研究所 教授・副所長
【参加費】 1000円(研究所の個人・法人サポーターは無料)
【申込み】 事前にPeatixにてお申込み下さい。 https://peatix.com/event/3353928/
【定 員】 100名
【主 催】 多摩大学社会的投資研究所
【その他】 キャンセルは48時間前までにお願いします。
【問合せ】 多摩大学社会的投資研究所
      Web: http://www.tama-csi.org  Mail: info@tama-csi.org 

■ 登壇者 ■

岩井 睦雄
日本たばこ産業株式会社 取締役会長

 1983年日本専売公社入社。ビジョン策定、中期計画、組織文化変革、コントローラー、ビジネス・ディベロップメントなどを経験。2006年取締役食品事業本部長として加ト吉買収等を手掛ける。2016年代表取締役副社長たばこ事業本部長、2022年3月より現職。株式会社ベネッセホールディングス、TDK株式会社社外取締役(現任)。公益社団法人経済同友会幹事・アフリカPT委員長(現任)

佐々木 清隆
一橋大学大学院 経営管理研究科 金融戦略・経営財務プログラム 客員教授

東京大学法学部卒業。1983年大蔵省(現財務省)入省。金融庁検査局審議官、OECD、IMF、証券取引等監視委員会事務局長、総括審議官などを経て、2018年初代総合政策局長に就任。金融庁退官後は、一橋大学大学院で教鞭をとるかたわらグローバル金融規制研究フォーラム設立者・代表として金融規制改革の調査研究に取り組んでいる。2020年より多摩大学社会的投資研究所客員研究員を兼任。著書に「グローバル金融規制と新たなリスクへの対応」(編著)。

高田 英樹
金融庁総合政策局 総合政策課長

1995年大蔵省(現財務省)入省。主計局、主税局、大臣官房等を歴任。1997~99年、英国留学。2003~06年、英国財務省出向。2015~18年、パリ・OECDに出向し、グリーン・ファイナンスを担当。帰国後、Green Finance Network Japanを発足・運営。2022年1月から現職。国際金融センター、サステナブルファイナンスを含め、金融庁の政策の総合調整を担当。東京大学法学部卒、ケンブリッジ大学法律学修士、ロンドン大学(インペリアル・カレッジ・ロンドン)経営学修士。

林 礼子
BofA証券株式会社 取締役副社長

1987年シティバンク入社、1989年パリバ証券(現BNPパリバ証券)を経て、2000年メリルリンチ日本証券(現BofA証券)に入社。1990年代初頭より一貫して債券資本市場部での業務に従事。資本市場部門長を経て2019年より現職。2013年からESG関連業務にも取組み、現在、ESG担当役員も務める。その他、国際資本市場協会(ICMA)理事、政策研究大学院大学監事、政府のESG関連の会議の委員など。

堀内 勉
多摩大学社会的投資研究所 教授・副所長

東京大学法学部卒業、ハーバードー大学法律大学院修士課程修了。日本興業銀行、ゴールドマンサックス証券、森ビル・インベストメントマネジメント社長、森ビル取締役専務執行役員CFOなどを経て、現在は、100年企業戦略研究所所長、(株)ボルテックス取締役会長、アジアソサエティ・ジャパンセンター理事、川村文化芸術振興財団理事、社会変革推進財団評議員、経済同友会幹事、書評サイトHONZレビュアーなどを務める。「資本主義研究会」主催。著書に「ファイナンスの哲学」、「資本主義はどこに向かうのか」(編著)など。

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